第3回目となる今回は、いよいよNURO光ホームゲートウェイの無線LAN設定です。
安全にWi-Fi(無線LAN)を使うための設定を詳しく図解していきます。
この設定方法は、私が以前「パソコン訪問サポート」の仕事をしていた時に習得したもので、詳しい事はホームゲートウェイのマニュアルにも載っていませんし、so-net のサポートページにも書いていない言わば “プロ”のやり方です。
来て設定してもらうと1~2万円はかかると思います。
ですが、図のとおり順番に設定していけば難しくありませんのでついてきて下さい。
まずは設定の概要からです。
いきなり設定を始めたいかたは飛ばし読みして下さい。
セキュリティ保持には、通信内容の傍受をされない為の暗号化と、家の無線LANを他人から見えなくする為のステルス機能、そして、家の無線LANへのタダ乗りを防ぐMACアドレスフィルタリングの3本柱が必要です。
1番目の暗号化については、「WPSボタン」(無線ルーターのメーカーによって呼び方が違います。バッファロー製ならAOSSボタン、NEC製なららくらく無線スタートボタンなど)を使って無線子機とペアリングする方法も有ります。
しかし、私が経験したところでは、このボタンを使用して1台目のノートパソコンをつなげたあと、2台目にスマートフォンを設定したら、1台目のノートパソコンが繋がらなくなったなどということも稀にではありますが発生しました。
また、初期状態ではホームゲートウェイのラベルにあるSSIDと暗号化キーが設定されていますが、危険なので変更して使います。(あとで図解あり)
2番目のステルス機能(メーカーによってAny接続拒否)ですが、この機能を使う事によってSSIDを知っている自分以外にはネットワーク名が見えなくなります。
よく無線LANを開くと、ネットワーク名がたくさん表示されますよね。
これらはみな、ご近所の無線LANです。
このようにネットワーク名が見えていて、更に“abcdef”とか“123456”とか語呂合わせで“5963”とか“17320508”など・・容易に推測されそうな暗号化キーを設定している場合、自分の家の無線LANを乗っ取られて、そこを足掛かりに悪さをされた事例もあります。
絶対に隠しましょう!
3番目はMACアドレスフィルタリングです。
この機能は、登録したMACアドレス(LANカードなどのネットワーク機器に割り当てられた一意の識別番号)以外の子機をホームゲートウェイに接続させない機能です。
この機能を有効にすることで、家の無線LANへのタダ乗りが防げます。
ここから、実際にホームゲートウェイの設定を図解していきます。
設定は有線でLAN接続したパソコンから行います。
「世界最速」を謳っているサービスなので、契約したかたはスマホだけでなく有線接続できるパソコンも所有していることを前提に解説しています。申し訳ありませんが、無い場合は設定の間だけでも知人などから借りてください。
※NURO光はホームゲートウェイでは世界最速2Gbpsですが、有線1ポートあたりでは1Gbpsです。何台もの機器を同時に繋いだ時、その真価を発揮します。
Internet ExplorerでもChromeでもよいので、ブラウザを開いてURL窓に「 192.168.1.1 」と打ち込みEnterを押します。
ユーザ名とパスワードの両方に「 admin 」(半角小文字)と打ち込み「 ログイン 」をクリックします。
5GHz帯を使わない場合は「 無線LAN RF5G 」の中の「 基本設定 」で「 無線LANを有効にする 」のチェックが外れている事を確認して「 設定 」をクリックします。
※F660Tでは5GHz帯も同時使用できるのですが、現在スマートフォンやタブレットPCなどの殆どが2.4GHzなので、今回は2.4GHzで解説します。
将来的に5GHz帯を使う場合も設定方法は全く同じです。
「 基本設定 」の中の「 無線LANを有効にする 」にチェックを入れ「 設定 」をクリックします。
「 SSID設定 」の中の「 有効にする 」と「 ステルス機能を有効にする 」にチェックを入れ、「 SSID名 」に任意の文字列を入れます。
※半角英数32文字までですが、あまり長いと子機に設定するとき大変(キーボードの無いスマホでは尚更)なので、10文字前後で良いでしょう。アルファベットと数字を組み合わせて所々に大文字も入れると安心です。
あとで子機に設定する為、メモ帳などに貼り付けて保存しておくと便利です。
入れ終わったら「 設定 」をクリックします。
「 セキュリティ設定 」の中の「 認証方法 」でドロップダウンリストの中から「 WPA/WPA2-PSK 」を選び「 WPA事前共有鍵 」を入力します。
※半角英数63文字までですが、20文字以上入れておくと安心です。こちらも大文字・小文字・数字をランダムに組み合わせましょう。これもメモ帳に貼り付けて保存しておきます。
そして、「 WPA暗号化アルゴリズム 」で「 TKIP+AES 」を選択して「 設定 」をクリックします。
「 アクセス制御リスト 」の中の「 モード 」で「 許可する 」を選択して、「 MACアドレス 」の6コマに、事前に調べたMACアドレスを2文字ずつ入力して「 追加 」をクリックします。
※MACアドレスの調べ方は(1)と(2)と(6)の記事で解説しています。
ここまで設定し終わったら、ブラウザを閉じて終了です。
次回はWindowsパソコンで無線LANに接続するする方法を解説します。
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