以前、CyberLink PowerDirector 13の紹介の中で、レンダリングにGPUが殆ど使われていないという内容の記事を書きました。
巷の評価ではGPGPUに関してはAMDよりもnVIDIAのCUDAの方が優っているという話が一般的でしたので、その時はグラフィックスカードにMSI N660GTX Twin Frozr III OC を使っていました。
しかし、CyberLink PowerDirector 13との組み合わせではグラフィックスカードのGPUもCPU内蔵のGPUも殆ど使われておらず、CPUのみがフル稼働している様子でした。
そこで、レンダリング増強(時間短縮)の為にグラフィックスカードを交換することにしました。
今回購入したのは、MSI R9 270X Twin Frozr 4S 4G OCです。
パッケージにはRADEON R9 270X GAMINGとあります。
Kingston Technology社のメモリ紹介でも述べていますが、私は基本的にゲームはやりません。
今回購入した製品は、ゲーム用アッパーミドルクラスのグラフィックスカードですが、これをビデオ編集時のレンダリングに利用しようというわけです。
発売開始は2013年12月と、ちょっと旬を過ぎた感じですが、AMDからは最近GPUの新製品が出ていないようなので、一応、最終モデルという事になります。
私は今回ドスパラで購入しましたが、販売元は㈱アスクで正規輸入品です。
デザイン的には赤と黒が基調なので、Kingston TechnologyのメモリHyperX Savageの赤ともよくマッチします。
メーカーの製品写真には載っていませんが、裏側にも黒いアルミプレートが取り付けられています。
基板の保護の為か、放熱の為かは私には判りませんが、アルミなのでおそらく放熱に一役買っているのでしょう。
今となってはあまり参考にならない値ですが、エクスペリエンス インデックスはアッパーミドルクラスでも勿論最高値7.9です。(CPUは意外とハードル高めですが・・)
GPU-Zの情報は下図のようになります。
このGPUを使い、CyberLink PowerDirector 13でレンダリングを行ってみました。
デジカメで撮影したAVCHD動画「.mts」を十数個取り込み、ほとんどの動画ファイルの間にトランジション(切替効果)を仕込み、Blu-ray用の動画ファイル「.m2ts」で出力したところ、下図のようにけっこう使われています。
アクティビティは0%→30%
GPUクロックが300MHz→1080MHz
メモリクロックが150MHz→1400MHzとそれぞれ上昇しています。
その分、CPUの負担はかなり軽くなっています。
レンダリングに要した時間ですが、43分の動画ファイルを吐き出すのに29分ほどかかりましたので、70%弱でできました。
660GTXの時は1:1くらいの時間がかかっていたので、30%の低減です!
他のかたのパソコンではわかりません。あくまでも私の環境でですが、CyberLink PowerDirector 13にはGeForceよりもRADEONのほうが合っているようです。
我が家の使用環境
OS:Windows 7 Ultimate SP1 64bit
PCケース:BitFenix Ronin
マザーボード:ASUS Z97-PRO
CPU:intel Core i7-4790K
CPUクーラー:Scythe阿修羅
メモリ:Kingston HX324C11SRK2/16×2 合計32GB
グラフィックスボード:MSI R9 270X Twin Frozr 4S 4G OC
システム用SSD:Crucial CT512MX100SSD1
ビデオ編集用SSD:intel SSDSA2MH080G2C1
データ用HDD:WesternDigital WD30EZRX
バックアップ用HDD:WesternDigital WD20EARS
バックアップ用HDD:HITACHI Deakstar 0S03357
光学ドライブ:PIONEER BDR-206BK
1つだけ気になったことは、「.wmv」形式の動画ファイルを出力すると、タイトルスクロールの文字が滲む現象が発生したということです。
このような状態の動画でも、YouTubeにアップすると自動的に補正されて、滲みの無いキレイなタイトルスクロールとして見られるので問題ありませんが。
これはWindows Media Video出力時だけ発生する現象で、他のファイル形式なら起こりません。
まあ、安全を考慮して今後は「.mp4」で出力します。そうすれば、出力したばかりの状態でも滲みが無く、クリアな動画が作れます。
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