以前、 CyberLink PowerDirector 13 の検証記事の中で、nVidiaのCUDAはエンコード時に働いていないという内容のレポーをしました。
その後、グラフィックボードをRADEONに換えたら、エンコードにもそこそこ寄与している様子が見えました。
そこで今回、ビデオ編集ソフトをPowerDirector14にアップグレードしたのを機に、グラボも一世代新しいものに換えてみました。
今回購入したのは、MSIのR7 370 2GD5T OCです!
前回はR9シリーズでしたので若干のダウングレードですが、ゲームをする訳ではないので、エンコード性能はたいして変わらないと勝手に判断しました。
6ピン補助電源も2→1になり、消費電力も下がるはず・・
nVidiaの時も、前回のR9時も、今回のR7でも、チップは違えど、選ぶのはいつもMSIのツインファンの製品です。
理由は、よく冷えるのに“非常に静か”だからです。
突然、金曜日に思い立ち、どうしても週末中に交換したかったので、Amazonのお急ぎ便で購入しましたが、「aiuto」の正規輸入品でした。
私はゲームもやりませんしベンチマークも取らないので、そちらは専門サイトに任せるとして、本題の動画変換支援についてレポートしていきます。
まず、ドライバについてです。
AMDのサイトから、最新のCatalystパッケージをダウンロードしてインストールしています。
インストール時に「高速」ではなく「カスタム」を選択して進むと、昔はこの画面でAVIVO Converterという項目がありました。
このAVIVO Converterというのが、動画変換の要だったはずですが今はありません。
AMDのサイトで、AVIVO Converterを探し回っても、ドライバは置いていないようです。
特別に何かをインストールしなくてもCatalystの中にハードウェア支援技術もパッケージされているようですね。
CyberLinkのPowerDirector14の動作環境のページでも「14」発表直後は”ハードウェア支援技術を使用するにはAVIVO Converterのインストールが必要です”と書いてあったのを目にしましたが、現在は削除されています。
実際に動かしていきましょう。
これはPowerDirector14も起動していない平常時のGPUの状態です。
アクティビティ:0%
GPUクロック:300MHz
メモリクロック:150 MHzとなっています。
次にPowerDirector14を起動して15秒~60秒ほどのAVCHD(.m2ts)を100個くらい取り込み、トランジションを少々挿入したものをMP4のフルHD・30fpsで吐き出そうとしています。
最初はハードウェア支援なしの状態
アクティビティ:12%
GPUクロック:450MHz
メモリクロック:1400 MHzとなっています。
メモリクロックは上がっていますが、CPUはフル稼働です。
今度はハードウェア支援ありの状態
アクティビティ:25%
GPUクロック:875MHz
メモリクロック:1400MHz
こちらはGPUクロックも上がり、CPUの使用率もだいぶ下がっています。
時間については、ハードウェア支援なしを100とすると、ハードウェア支援ありでは70%くらいの時間で、30%ほどの短縮です。
ハードウェア支援に関しは、nVidiaもAMDも使って何度も検証してきましたが、ぶっちゃけ、CPU内蔵GPUを使ったIntel Quick Sync Videoが1番速かったし、CPUの使用率も最も低かったです。
もちろん、PowerDirector14でもCPU内蔵GPUの方を優先に設定すれば、「高速ビデオレンダリング技術」の下の“ハードウェアビデオエンコーダー”のところが“Intel Quick Sync Video”に変わります。
私の自作PCでもCPU内蔵GPU側にモニターを接続すれば使えますが、自作erとしてはPCI-Eスロットに何も挿さっていないのは寂しいものですから・・・
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