重要なデータファイルを誤って削除して困った経験はありませんか?
今回は「失敗しないファイル操作の基本講座」です。
今回、この記事を書こうと思ったのは、勤務先の人がNAS上の“全ての”重要データを消してしまったのがきっかけです。
その時の操作はこのような感じ・・
古いNASがいっぱいになった為、システム管理者に言われて、新しい大容量のNASに自分のフォルダのファイルを全て移動しようとしてやらかしてしまいました。
その誤った操作とは、「右ドラッグで移動」です。
仕事の重要データや、家族の写真・ビデオなど、消えたら困るデータでは“絶対に”やってはいけない操作法です。
パソコンの操作を少々カジッた人が、知ったかぶりでよくやりがちな操作です。(かく言う私も、重要でないデータでは便利に使っています)
“コピー”ではなく“移動”、重要データでは危険です。
移動を選択すると、移動先に移したファイルは移動元から順次削除されていきます。
この途中で停電したら?誰かがOAタップを蹴飛ばして電源プラグが抜けたら?
全部、もしくは一部のデータが欠損します!
前述の勤務先の人ですが、停電はしなかったものの、移動中にメールをチェックしようと思いたち、メーラーを開く時に何を思ったのか、データ移動のダイヤログボックスの[キャンセル]ボタンをクリックしてしまったらしいのです。
その結果、移動元のフォルダも移動先のフォルダも空っぽに・・・
こういった困った事態に陥らない為に、フォルダ操作の基本をマスターしましょう。
まずは、初歩の初歩、データコピーの特性から解説します。
(D:)ドライブから(F:)ドライブなど別のパーティションへのドラッグ(左)の場合、ドロップするとコピーなので、移動元にもファイルは残ります。
今度は、同じ(D:)ドライブ内のフォルダ1からフォルダ2へドラッグした場合です。
この場合はドラッグ先でドロップすると移動になるので、フォルダ1のファイルは消えてしまいます。
また、エクスプローラーを使ってドラッグして放すと、一瞬でサブフォルダが開き、意図しないフォルダに貼り付けてしまい、ファイルが見つからなくなってしまうこともあるので要注意!
それではここから重要データを安全に移動する方法を解説します。
移動元と移動先のプロパティを比べ、ファイル数・フォルダ数・サイズが同じならコピーは成功です。
ここまで来て初めて、移動元のファイルを右クリック→削除で消すことができます。
普段、すぐに作り直しが利くファイルならばドラッグ&ドロップも“有り”かと思いますが、無くなると困るファイルは安全に移動しましょう。
勤務先の人は、システム管理者に頼んでデータ復元ソフトで助けてもらったようです。
それも、お金と時間がかかるので、日頃からデータを無くさない努力が必要です。
データ復元ソフトも無料・有料いろいろありますが、信頼性で言ったらやはり有料のものですね。
ソフトの価格とデータの重要性を天秤にかけていくらまでなら出せるかというところでしょう。
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