私はこうしてパソコン関連や健康関連の役立つ情報をブログとして載せていますが、知人に電力業界の人も多いので、電力自由化に関しての詐欺や悪質な勧誘についての噂をたくさん耳にします。
詐欺に関しては、“契約のため”と称して通帳や印鑑・キャッシュカード・クレジットカードなどを騙し取るものなど、新手のものが次々と出てきます。
今回は、悪質な勧誘についての注意喚起を記事にします。
電力自由化に伴い、各社とも熾烈な顧客獲得作戦を展開しているようで、その販売は会社自らが行うのではなく、インセンティブ制で請け負った代理店が引き受ける事が多いようです。
その代理店の中でもまた、歩合制の営業マンに投げるわけで、「1件取れてなんぼ」の彼らは当然ムリな販売を仕掛けます。
ここでまず、電力の購入先を変えるべきかどうかの分岐点について説明しておきます。
1万円!これが1つの目安です。
冬場、暖房でエアコンを使う時期や、夏場、エアコンも冷蔵庫もフル回転の季節だけでなく、年間を通してコンスタントに月1万円以上の電気代を払っている家庭は乗り換えるとお得になるケースが多いようです。
他社に乗り換えるだけでなく、東京電力で新登場したプレミアムプランに変えるにしても同じ事が言えます。
東京電力のホームページの試算するところにも、入った場合の特典ばかり強調するのみで、詳しい金額は書いてありません。
試算結果も“料金がいくら”とは明記しておらず、ただ“このプランにすると年間いくら損します・得します”という情報しかありません。
ちょっと聞いたところでは、プレミアムプランは400kWh/月まで定額の9,700円前後だった記憶があります。
400kWh/月を超えた部分に関しては 従量課金になりますが、従来のプランよりは上昇のカーブが緩やかになります。
というわけで、月平均6千円とか7千円とかの家庭がTポイントや商品券に釣られて契約すると大きな損をします。
ここで登場するのが前述の営業マンです。
電気使用量の少ない高齢者世帯を訪れて、商品券などの美味しい話ばかりちらつかせて、無理矢理プレミアムプランを契約させるケースが有るようです。
その時の常套句が、“この契約のあと、お客様は何もする必要が無い”というもの。
新電力や東電プレミアムプランを利用するには、検針員さんが来る必要のない「スマートメーター」に交換する必要(無料ですが)があるわけで、そこで初めて月の電気料を聞いて驚くケースもあるのだとか。
携帯とのセット割だ何だといろいろ有りますが、使用量が少ない家庭で乗り換えると、損するケースが多いようです。
そもそも、新電力各社は使用量の少ない家庭は相手にしない料金設定です。
社会インフラとして考えた場合、東電や水道局は最低限人間らしい生活を送れるようにする事が義務付けられています。※1
その為、使用量の少ない低所得世帯向けの料金設定も同時に抱える必要があります。
新電力各社は、はなからこの料金帯の設定はしていないため、東電が不利といえば不利です。
※1:この考えのもと、山奥でも人が生活することになったら(別荘ではなく)電柱何本も建てて何百メートルも電線を引く義務もあるのだとか。
最後にまとめとしてお伝えしたいのは、「営業マンが来ても契約するな!」ということです。
新電力に乗り換えるも・乗り換えないも、東電プレミアムプランにするも・しないも、各社のシミュレーションページなどでじっくり試算した上で、納得したらWebで申し込むのが1番安全です。
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