今回は、マザーボードの物理的な取り扱いについて、注意点を少し書いてみたいと思います。
ひとつは背面インターフェースのカバーである「Q-Shield」について。
もうひとつはCPUをソケットにセットするための「CPU installation tool」についてです。
まず1つ目の「Q-Shield」です。

爪の正しい位置
PRIME Z370-Aの「Q-Shield」は、画面出力であるDVI-D・DisplayPort・HDMIの各ソケットのところに、それらを押さえ付けるためのバネ状の爪が設けられています。
そしてこれは私の失敗なのですが、これらの爪がDisplayPortとHDMIのソケットの中に入り込んだまま組んでしまい、配線まで全部終わった後に気が付きました。
当然、このままのソケットにはプラグは挿さりません。
もう一度外して付け直す手間が発生してしまいました。
こうならない為に、「Q-Shield」をケースに取り付ける前に、予めこれらの爪をマイナスドライバーで押し込んで(押し上げて)おきましょう。
次に「CPU installation tool」ですが、できればこれは使用しない方が無難かもしれません。
このツールにCPUを嵌め込んで、楽にCPUソケットに装着できるという趣旨のものなのですが、よほどしっかり嵌め込まないと逆に危険な気がします。
まず、このツールにCPUを裏返して取り付ける時点で、CPUの接点に触ってしまう恐れがあります。
素手でやったら指の脂で接触不良を起こしかねません。
かと言って、静電防止手袋でこんな細かいことしたくありません。
医療用のゴム手袋?考えただけで面倒です。
その上、よほどしっかりツールに嵌っていないと、CPUソケットの上に持っていった時、ピンにCPUが角から落下なんていう悲劇も待ち構えています。
こんなの使うくらいなら、CPUの上下を優しくつまんでソケットの上にそっと置く方がなんぼか安全かと。
なので、私はCPUをひっくり返してツールに乗せてみた時点で先読みして、このツールは袋に戻しました。
CPUソケットのピンは非常にデリケートなので、自分が最善と思う方法で装着しましょう。
ツールを使うか使わないか、それはあなた次第です。
説明書にはツールを使った場合の手順しか書いてありませんが、使わなくてもCPUはしっかり固定できますのでご安心下さい。
※ツールを使っても使わなくても、ピンの破損は起こりえます。私は一切の責任を負いかねますので、全て自己責任にてお願い致します。
また不安な方は、下のバナーよりドスパラでパーツを購入して、パソコン保険に入ることをおすすめします。
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組み立て中に“ドライバーをマザーボードに落としてしまった”なんていう時も。
※法人使用など、一部保証の対象外となる場合もあります。保証の適用範囲をよく確認の上ご利用ください。
使用環境
OS : Windows 10 Pro 64bit
PCケース:abee AS Enclosure Z3
マザーボード:ASUS PRIME Z370-A
CPU : intel Core i7-8700K
CPUクーラー : Scythe阿修羅
メモリ : Corsair CMR16GX4M2C3000C15×2 合計32GB
グラフィックスボード:CPU内蔵GPU
システム用SSD:SAMSUNG 960EVO MZ-V6E500B/IT
ビデオ編集用SSD:Crucial CT512MX100SSD1
データ用HDD:WesternDigital WD30EZRX
バックアップ用HDD:WesternDigital WD20EARS
バックアップ用NAS:WDBAGX0060HWT-JESN
光学ドライブ:PIONEER BDR-209XJBK2
電源:Corsair HX750i
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